RyoIkeda

トゥルー・クライムのRyoIkedaのレビュー・感想・評価

トゥルー・クライム(1999年製作の映画)
4.1
孤高の新聞記者が無実の死刑囚を助ける話。

本作も、権力に対する反抗心や人種問題を匂わせ、人間のモロ闇的なものが描かれている。序盤は割とシリアスな展開が続く。けれど後半は「目撃」や「チェンジリング」よりもコミカルで、サスペンスならではの興奮が楽しめた。
しかも、イーストウッドにしては救いのあるラストで、スッキリした余韻が心地よい。
思っていたよりも気楽に見られる作品。

主人公の新聞記者は禁煙・禁酒中。
そして浮気を繰り返し、家族を失う。
なんだかイーストウッドが演じる父親や旦那は、奔放な人物像が目立ちますね。
家族とあまり上手くいかないあたりが、本人の生き方そのものを写しているようで面白い。
RyoIkeda

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