ビートルズ以前にアメリカを席巻したザ・フォーシーズンズの伝記映画。
『シェリー』など聞いたことのある曲のルーツがここにあるとは思わなかった。
ミュージカルということもあってか、クリント・イーストウッド監督のわりには救いのある劇構成で気持ちよく観ることができる。
しかし、観客を飽きさせないサクサクとした物語運びはやはりクリント・イーストウッドというべきか。あっという間の2時間。
成功から一番遠い町、ニュージャージーからのサクセス・ストーリーと、その挫折、苦悩。
起こったことをきちんと、誠実に描くこともこの監督の流儀だ。
またイーストウッドならではの遊び心もチラホラと。
ミュージカル色も強すぎず、ドラマと絶妙なバランスで組み合わさった一作だ。
