KenzOasis

デンジャラス・ランのKenzOasisのレビュー・感想・評価

デンジャラス・ラン(2012年製作の映画)
3.0
元凄腕CIA、今は情報を売りさばく裏切り者のイケオジ。各国に設置されたCIAの「隠れ家」の管理人からどうにか昇進してエージェントになりたい若者。“裏切り者”をめぐる心理戦と逃亡劇!!

設定とかアクションはとても良いのだが、絶妙なもったいなさ……!
デンゼル・ワシントンの冷静沈着かつ即断即決、渋い雰囲気は「イコライザー」などと同様に素晴らしいし、ライアン・レイノルズの程良い青臭さも良かったが、脚本というかプロットにもったいなさを覚える。ところどころ引っかかる。

カーアクションだったり、銃撃戦での徹底した排除の姿勢も迫力はすごいだけに気になってしまった。
マット(ライアンレイノルズ)の行動がさすがに早とちりすぎたり、詰めが甘かったりする(認められたい、成果を出したい焦りも含まれてるのはあるだろうけど)。
逆に追われる者のフロスト(デンゼルワシントン)が徹底していた姿勢が急に崩れてしまったり、うーむという感想に至った。
ラスト付近の攻防を眺める立ち姿はなぜか笑ってしまった。

それはそうとして、序盤の情報ファイルの隠し方、先読みしての影武者の仕込み方とかめっちゃワクワクする!歩きながら対処して逃げおおせるフロストを捕捉できてそうで見失いそうなカメラワークも上手いと思った。

良いところは良い、引っかかるとこはまあまあ引っかかる。そんな作品でした。
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