ちょっと変わった金持ち一家とパリの街の色んな人々の日常が、スクリーンの中で絶え間なく繰り広げられる。
たわいもないエピソードも、結構な事件も、同じ温度で描かれているのが印象的。
どんな出来事も愛すべき人生の一部であることに変わりは無い。
ホームレスも金持ちも共に歌い、一緒にワインを飲めばそこになんの違いも無い。
妻に煙たがられて部屋で愛犬とプラレールを愛でる父親。時々庭で猟銃を撃つけど、その的は生き物ではなく、執事が投げるブーメランやワインの空瓶というのが、彼の人柄を映していてホッコリする。
このホッコリするパパを演じてるのがイオセリアーニというのも見どころ♡
いつもひとりぼっちだった彼が、ふとしたことで一緒に歌って酒を交わせる友人に出会えたことが、なんだかとっても嬉しくて、彼らが歌うシーンは見てる方も笑顔になってしまったw
自分の愛する歌と酒瓶を持って、軽やかに船に乗り込む姿に迷いは無い。
景色も美しい、タイトル通りの素敵なラストでした✨