素敵な歌と舟はゆくの作品情報・感想・評価

「素敵な歌と舟はゆく」に投稿された感想・評価

お金持ちと浮浪者のおフランスな群像劇☺️☺️☺️
ステキな映画でした👍
あまりに可愛すぎる映画だ。
「家に登る」「フラミンゴの首の動き」「ヘリコプター」etcの上下の動きと、「電車の動き」「グラスを回す」円を描く動き。
一番上の棚が破壊されるように、この映画においては上にあるものは破壊されうるものとして描かれる。
広大な家の中で中途半端に横に飛んだり、首をピンと伸ばせずに曲げて生きてるフラミンゴは正に主人公と重なるが、後半上流階級に染まる主人公によってパーティシーンでついに檻から解放されたフラミンゴは最早飛ぶ意思がないように見える。
イオセリアーニ演じる自由人の父(常に円を描く人物)が消えたあと、主人公はグラスを回す行為はしない(教えても相手にさせることができない)。
しかし、空き部屋となっても電車は円を描いて回り続けられている。
父の消えた後の部屋にはもう1人、上下階級の外にいる妹がいた。
富裕家族の何気ない日常を少し風刺的に描いているだけなのに、長回しが流麗だったりカット割りに淀みが全く無かったりして映像も描写も見事だからか、ずっと見ていられる魅力がある。

犬やコウノトリ?といった人間以外の動物が映えているのも実に良い。

街の描写では一つのカットで主な対象が移り変わる演出が多いのも秀逸。

イオセリアーニの映画は大半がそうだけど、こういう日常的な描写が冴えた映画ってのは事件らしい事件が起こらないこともあって何度も見たくなるから実に素敵だ。
すごく好き。
何か起きそうで何も起きなくて。
何も起きてなさそうで何か起きている。
ちょっと何言ってるかわからないけど。
全く違った世界に住む登場人物たちが。
絡みそうで絡まなくて。
と思ったら絡んでる。
とてもよくできた群像劇。
ほんで女の子がみんな可愛い。
おじさんたちもみんな可愛い。
パパとホームレスおじちゃんの歌が可笑しくて素晴らしい。
素敵な歌と船はいく。
ずっと見ていたい映画でした。
素晴らしい群像劇。小さな世界で、登場人物たちが互いに気づかぬまま近づいたり離れたりする様がいい。
夢里村

夢里村の感想・評価

4.0
いっそのことすべてを言葉にして、この世界を自分として取り込んでみたい。傑作。
ubik

ubikの感想・評価

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1年ぶりくらいにみた。やっぱりいいなぁ。
円環運動=モノレール、グラスを回すこと、カメラがまわること
垂直運動=ハシゴ、ロープ、ヘリコプターで降りる/登ること
水平運動=スケート、舟、バイク、車で移動すること
縦に細長いもの=でかい鳥の足、女優、主人公、岩、ボートの帆柱
太っちょなもの=おじさんふたり

貧の世界と富の世界と第3の世界。
合唱
窓拭き
飛ばないもの=でかい鳥
TOTTR

TOTTRの感想・評価

4.6
真にしょうもない未来が待ち受けていても大丈夫、そして変、大好き
鳥が!
ひろ

ひろの感想・評価

4.1
ソ連出身でヨーロッパで高い評価を受けているオタール・イオセリアーニ監督・脚本・出演の1999年に製作されたフランス映画

美しい映画だね

これといって盛り上がるとこがあるわけでもなく、これといった結末があるわけでもない。なのに何だか心に残る。

屋敷の家族や使用人、浮浪者の友達や出会う街の人々。それぞれが何かを選んで人生に変化をもたらしていく。それをドラマチックな群像劇として描くのではなく、淡々と描いている。盛り上がりに欠けるかもしれないが、それも人生なのだ。

計算されたカメラワークと毒の効いた社会風刺とユーモア。無駄なBGMを使わないオタール・イオセリアーニ監督の作風はちょっと他では味わえないかも

本人も父親役で出演してるけど、この監督はスタッフや素人を重要な役で使ったりするという面白い監督

素人の方が余計な芝居をしないからいいんだとか。

10代の時とかにこの作品を観ていたら、なんだこれ?って思っていたかもしれない。完璧に理解したわけじゃないが、こういう映画を楽しめるようになったことは素直に嬉しい。
Ichiro

Ichiroの感想・評価

4.3
イオセリアーニ監督らしい群像劇。様々な登場人物の持つストーリーが少しずつ作用しあって一つの物語になっていく。監督得意の複雑な動線は、群像劇の複雑さと相まってより効果的に用いられている。
最新作の「皆さま、ごきげんよう」で用いられていたロケ地がこの作品に既に登場していることに驚いた。
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