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『みやび 三島由紀夫』に投稿された感想・評価

kuu

kuuの感想・評価

4.0
『みやび 三島由紀夫』製作年2005年上映時間74分
解説。映画サイトより抜粋一部加筆
1970年に自ら命を絶ってから35年(※製作された当時)が経つ今日でもなお、日本のみならず世界的に影響を与え続ける偉大な作家、三島由紀夫をめぐる異色のドキュメンタリー・フィルム。監督は『能楽師』の田中千世子。
ゆかりの人にマイクを向けるのではなく、彼が残した作品を通じてのみ三島と関わりを持ってきた、現在第一線で活躍する国内外のアーティストたちによるそれぞれの“三島論”が浮かび上がらせる新たな三島像を描き出す。

Amazon Prime Videoにもある『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』を見ようみようと思いながら今になり、
映画『フロッグ』を借りたいと思い、レンタルしに行けば貸し出し中なので中々縁がないし、オススメしてくれた友には申し訳ないと思いつつ、この作品を借りてきた。

三島は、小生が生まれる以前の1970年11月25日に示寂してるから50年以上が経つんかぁ。
今作品監督の学生当時の学生紛争ピークアウトは全く知らない。
しかし、小生はセクトの上意下達の雰囲気に馴染めず別の闘争の道に身を呈した方たちと交流して、薫陶を受けてた時期がある。
彼らにとって三島由紀夫は、行為も目的も違うが(小生には共に日本を思う気持ちは同じやとは思てる)、一部の生き方などが共感を呼んでて、まるでアンチヒーローのように一様に一目置いた存在やったと聴いたことがある。
学生紛争から三島事件てのは、薫陶を受けた先学たち団塊世代てのが、各々の信条を一生背負って行った余程の一大事やったと伝聞でやけど小生は感じた。
この作品製作は、三島の死後三十五年を記念し、監督が三島由紀夫の一世代、二世代あとの内外の芸術家、思想家に想いを述べさすことで、 ひとつのドキュメンタリー映画に成り立ってて興味深い。
三島の世界観てのは当時のグローバルな学問の知識の引き出しと、常人ではない感性がある。
文学、映像、そして色んな媒体で接する者は、ある時は理解したかのような気分にさせて、翌日には、それが間違いやったと後悔しちまう。
なんか、はんなりとする(煌びやかな)。
また、数日すれば弁論におけるテクを用いた三島の言葉、台詞を目にしたり耳で聴いたりした蓄積の一つを尊んでしまったら、他が抜け落ち、
全てを尊んだら三島世界のラビリンス(迷路)に踏み込んでまう。
そんな怖さすら感じる。
せやから、このドキュメンタリーには美術家や美術研究者、能楽師、狂言師、小説家や演出家、そして俳優等々の11人もの知識人に登場させ、各々の隙間へ三島と対話させとる。
それも、三島のうんと下の世代からも眺めた三島のもつ芸術を思うまま語らせている。
各々が完璧に独立した聞き取りやけど、監督自身の揺るぎない信念と技術力とその苦労の痕が見え隠れしてたかな。
出演者には
三島由紀夫に批判的な演出家・坂手洋二や、
中国人 東大教授チン・フェイ。
こいつの考えには賛同できるのがあった。
『三島作品(人生も((小生の考え)))は全てが総合化されていて、それは金閣寺の構造が三層それぞれ違う特徴を持ちながら表面は金箔で装われて統一化されているのは三島作品と同じだという指摘。あまたの作品が部分として提示されているが、全作品の一部として統一したテーマに貫かれているということらしい。実際、その通りで、部分が全体、全体が部分であるという曼荼羅的世界だと思う。』、
故野村万乃丞などが毒舌と独特な調子で花を添えて、三島由紀夫って人を多少なりとも分かっとるんやろなぁと感じたかな。
加えて、三島の再来といわれる小説家・平野啓一郎(小生は苦手)や美術家・柳幸典とかは自身の三島への思い入れが強く、難しい言葉をつかったお遊戯の演目に思えたが、 三島を理解しようと噛んで噛んで自分の芸術に生かせようとしてる姿は美しいかな。
最近ドキュメンタリー嵌まってる(東海テレビ製作のとかよくテレビで観るかなぁ)。
その醍醐味はインタヴューされる被写体の心の動きや息使いが真に迫ってくる所で、
この作品も専門家各々の↑それが伝わってくる。
三島由紀夫てのがどないしてでも
『風化』しんようって想いの基に映画を作ったんやと感じました。
三島に『like 』でなく、『love』いや、『crazy about』夢中なひとしか分からん難解な部分はあるけど、
三島由紀夫に興味がある人にはお勧め出来る作品かなぁ。
にく

にくの感想・評価

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シネパトス三島特集で『みやび 三島由紀夫』。三島を理解するには三島的教養をもってあたるしかないというのが田中千世子の主張のようだ。例えば野村万之丞、L・テスタヴェルデ、関根祥人ら卒業生を通し「学習院」に対する過剰な思い入れを吐露する。三島への「憧れ」を超えて訴えるものは何もない。
とはいえ、個人的に平野啓一郎さんへのインタヴュー映像は面白く見た。直後のパリ日本文化会館における平野さんの講演は、本作の『金閣寺』論の延長上にあった。他の人々に対する取材を無駄とはいわぬが、仮にも映画評論家を名乗る以上、田中には「持続」ということについてもう少し考えてほしかった。