皿鉢小鉢てんりしんり

ドカベンの皿鉢小鉢てんりしんりのレビュー・感想・評価

ドカベン(1977年製作の映画)
3.8
1から10まで見ていて面白い場面しかない。みんなのバカ正直な素人芝居が温かい。鈴木則文ってほんと天才だったんだなぁ……

見ていくほどに岩鬼の魅力が引き出されいくのが見事。自宅の金持ち屋敷で暴れて、兄の婚約を台無しにするシーンとか、天丼式にどんどん酷いことが起きて最高。親父の「お前は必死になると見境がなくなるから、人も殺しかねん。柔道なんか絶対に許さん。」ってセリフ、面白すぎる。

こんな題材でも、生徒会が、運動部員を学校の権威を表すための道具として扱う悪しき権力体制として描かれるのが、なんとも70年代東映らしい……