多分生涯揺らぐ事無いマイベスト1の映画です。
この映画のレビュー、ずっと書きたかったんだけど、書いてしまうのが勿体なくて書けなかった作品です。
原作『指輪物語』J・R・R・トールキン
小学校の高学年の時に図書室で借りて読んだのが最初の出会いでした。
ずっと読書が好きで、読めない本があるなんて思っても居なかったけど、
最初のホビットについての長い説明と、延々と続く詳細な風景描写、いつまでも始まらない物語に痺れを切らして1巻の序盤早々で諦めてしまいました。
その後、『ロード・オブ・ザ・リング』と言う名前で映画になるのを知って、
文庫本全9巻を一気に読み漁りました。
時には長い風景描写に悩まされながらも、物語が進み始めると、一気にその世界に引き込まれ、
あれだけ苦労した描写も、慣れれば映画を観ているかの様に目の前に鮮明に映り、
毎日、朝に夜に、暇さえあればフロド達と旅に出る日々でした。
そして映画の上映…。
大好きな本の世界が目の前に広がって、
フロド、サム、ピピン、メリー、4人のホビット達が可愛くて、愛しくて、
ビルボやガンダルフもイメージ通り、
アラゴルンの格好良さに一目惚れして、
レゴラスやアルウェン、エルフ達の美しさに溜息を付き、
ギムリのユニークさ、ボロミアの人間臭さ、ガラドリエルの妖艶さに魅せられ、
そしてサウロンの目の造形や、サルマン、オーク達の残忍さや迫力に圧倒されたのを覚えています。
旅の宿で出会った時のアラゴルンの野性味溢れる魅力は相当で、
今でも観る度に、胸がキュンとなる程です。
モリア坑道に入る時、ガンダルフが呪文を忘れて何回も言うのが笑えたり、
レゴラスとギムリのコンビも対立する種族なのに気が合っているのが面白いし、
モリア坑道でギムリの仲間達が皆んな死に絶えているのが可哀想で涙が出て、
モリア坑道で逃げる時の迫力、レゴラスの射る弓の正確さがカッコよくて、
ガンダルフがバルログと闘い落ちて行く姿に号泣し、
ボロミアが指輪の所為で一時は理性を失いフロドを追い詰めるけど、
その後のピピンとメリーがウルク=ハイのラーツに追われているのを身を盾にして守るシーンにも号泣しました。
旅の仲間達が誰一人欠ける事無く観られるのは、
アルウェンの居る"裂け谷"に集結した時だけなのも、その後の彼等の行末を知るだけに、
エモーショナルなシーンで今観ると涙が出てしまいます…。
もう、書き始めるとキリが無いくらいに想いは深くて、
取り留めもないくらい次々と言葉が溢れて来ます。
ひとつの指輪はすべてを統べ、
ひとつの指輪はすべてを見つけ、
ひとつの指輪はすべてを捕らえ、
暗闇の中につなぎとめる。
サウロンの指輪を持つ者全てが魅了され、
その魅力に理性も失い、恋して止まない様に、
私も『指輪物語』に、
『ロード・オブ・ザ・リング』に、
ときめいて、何度も繰り返し観ていても決して色褪せること無く、恋して止まないのです。
恐らく、永遠に指輪の世界から抜け出す事は無いと思います。
これは、私の人生の中で、愛して止まない大切な作品なのです。