上海十月

もどり川の上海十月のレビュー・感想・評価

もどり川(1983年製作の映画)
3.3
樋口可南子、藤真利子、原田美枝子は、80年を代表する脱げる女優だ。三人を相手をするショーケンは、ホンに羨ましい。身を切り売りする歌人の話だが、こうしないと歌が読めないのか?というほど女に見境がない。またこういう男に美女やら令嬢やらにモテるんだからやりきれない。震災も結構な迫力で大作だ。しかし、神代辰巳作品としてはかなり長尺で正直歯切れが悪い。カンヌに持って行くには少しキツくないかと思う作品だ。やはり世界で打って出るには、「愛のコリーダ」並みのショックが必要だ。大島渚自身カンヌの会見で神代作品を念頭として日活ロマンポルノとピンク映画に観るべき作品があると語っている。(「愛のコリーダ」フランス版DVD特典映像から)そういった背景もあっての出品かもしれない。個人的には「なかなんけー🎶」と言った「なかなかづくし」とか入れて100分くらいの作品が神代チックだと感じますね。
上海十月

上海十月