もどり川の作品情報・感想・評価・動画配信

「もどり川」に投稿された感想・評価

尺137分でも足りないと思うのは私だけ?太宰がモデルなのだろうが大正時代を背景にした事で退廃ときな臭い空気が効果的。死へと誘う情愛のロマンチシズムに酔い溺れる男と流されざるを得ない過酷な運命の女性たちに感じ入る。
牧史郎

牧史郎の感想・評価

3.5
絶叫狂気系の演技が続く作品を見ていると冷めた気持ちになって引いてしまうことも多いのだけれど、ショーケンの狂気はいつまでも、いくらでも見ていられる。
彼は狂気を”演じて”いるのではなく、純粋に内なる狂気を発露させている感じがするので、ドキュメンタリーを見ているような臨場感があるのだと思う(スコセッシが黒澤映画における三船をキートンやチャップリンのサイレント映画のようなドキュメント的な面白さがある、みたいなことを言っていた気がするが、そんな感じ)。

一転して静けさを湛えた、溝口を彷彿とさせるような水辺の場面の緩急の美しさには息を呑む。原作の白眉である旅館内の描写も陰影のあんばい含めて美しく、前半の幻想的な震災場面と対をなしていて見事だった。

ただ、やはり今の時代に見返すと、観念的にすぎる感じはした。これから死ぬ時にあんなに自分の行動の動機を言葉でペラペラ話すのが自然だろうか。

今回のショーケンはある種の獣のような存在。だとすると『仁義の墓場』のような感情移入を阻む主人公像にして、それを遠くから眺めるアプローチをとったほうがこの物語の本当の怖さや凄み、もっというと制作者の伝えたかった時代との相克みたいなテーマも浮き彫りになるように感じた。
その意味では狂気を孕んだ暴力を描いた時に神代演出より深作演出のほうが普遍性を持ちうる感じはした。と言いつつ、今作では最初のカットから最後のカットまで神代演出は冴え渡っており、むしろそれがなかったら137分も狂人の戯言を聞いてられないよ…って気分にもなりそうだったので、どちらかというと荒井晴彦の脚本の影響も大きいのかもしれない。

これだけ大女優が沢山出ているのに、ハイテンションな芝居が続くせいか、時代の髪型や服装のせいか、区別がつかない時があって、その整理に一瞬思考が途切れる。いや…これはそもそも自分の集中力のなさか…^^;

追記…!
ふと思ったのは、時代は違うかもしれないが、ショーケンこそ『仁義の墓場』の主人公の役がぴったりな気がした!渡哲也という部分だけがあの役と十分にマッチしていない感じがしたけれど、ショーケンならドンピシャな気もする。暴走しすぎてショーケン劇場になって、バランスが崩れてしまった可能性はあるけれど。笑
ショーケンは、こういう狂気的破滅的な役がよく似合う。

公開を待たずに大麻で逮捕され、公開延期になってしまった作品。

女性たちの皆なんと美しいことか。
結局、最後は結核の妻だけが残されてしまうなんて…。
coz

cozの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

荒井さんの映画批評はいつもなるほどね、と思いながら読んでいるが、、、

女たち一人一人のキャラクターが濡れ場では巧く描き分けられていたが、なぜ女たちが主人公に惚れるのかがわからない。何故無理矢理(私にはそのように見えた)されて惚れるのか。最後の心中のところは面白かった(太宰治の心中を元にしてるのか?)主人公死なないのかぁ。むしろそれが主人公への罰かもしれないが、苦しむほど心のある奴に思えない。カタストロフがない。。気がした。。私の鑑賞能力の無さなのかな。

一方、関東大震災での朝鮮人虐殺、差別に関してちゃんと描かれているのが良かった。
神代辰巳を観るのはこれが初めて。大正時代の架空の天才歌人を萩原健一が狂人スレスレの異様なテンションで怪演。それに応えるかのように相手役の女優達も次々と肌を晒す。退廃と混沌を描く物語の「熱」は、終盤の霧が立ち込め異界の様相を呈したもどり川で最高潮に達し、やがて全てを押し流す。歌人の壮絶な最期と、彼を無縁仏にした妻の悲哀が記憶に残る。
藤見実

藤見実の感想・評価

4.9
荒井晴彦がちと苦手だがそこを超えでるショーケンの何の表情でもない顔
やまゆ

やまゆの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる文豪の希死念慮を中心に添えた作品。
だいたいそういうものって倫理観を捨て置いて、駄目な男と尽くす女で耽美的に描かれるものだけど、ショーケンさんの滑舌がノイズになってしまって世界観に浸れなかった…。
字幕付きで観るのが正解かもしれないです。
これは仕方ないけど、少し古い作品を今観ようとするとどうしても倫理観的に引っかかってしまうのが辛いところですね。
鷹の道

鷹の道の感想・評価

1.5
うんざりする内容で面白く無かったです。女優さんのオッパイ大安売り。
nekosuki

nekosukiの感想・評価

3.5
原作は“連城三紀彦”の「戻り川心中」だが、それを“神代辰巳”が大胆にアレンジして“萩原健一”主演で映画化した。

もともと、映画化の話が先にあったのに、後から“連城三紀彦”がTV化の話に乗って“田村正和”主演のドラマの方が先に放送された為に映画の方が“割りを食った”形になった。
折しも、“萩原健一”の大麻騒動も重なり興業成績は奮わなかった。

TV版は歌人”苑田岳葉”が戻り川で心中するまでを原作に忠実に描いているが映画版は“苑田岳葉”の人物像が破天荒で、ロマンポルノ出身の監督らしく女性との絡みが多目の作品になっている。

TV版は叙情的、映画版は情熱的と言えるだろう。
“神代辰巳”も“萩原健一”も故人になってしまったので追悼の意味を込めて観賞した。
てぃだ

てぃだの感想・評価

2.7
この時期に
心中モノは
ちと辛いな笑


しかも二回も
長々と
延々と
見せられるものだから
辛いな笑

太宰的
デカダンスというか
神代さんには
普通に
軽いテンポの
ロマンポルノを撮ってて欲しい笑
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