三四郎

恋の十三夜の三四郎のレビュー・感想・評価

恋の十三夜(1949年製作の映画)
3.4
折原啓子目当てでこの映画を鑑賞。初めて見たが、噂ほど美しいとは思わなかった。
それよりも、既に30歳を超えていた池辺良の学ラン姿がとにかくカッコいい。背も高いし学ランがよく似合う。

ストーリーは、学生と舞妓の身分違いの恋、そこに東京の令嬢が入り、三角関係。戦前からの鉄板ネタ。戦前からそうなのだが、令嬢というのは、往々にして、実にサッパリしていて物分かりが良い。潔いというのかな。

交互にタクシーシーンと駅に停まる列車シーンを繋げ、「運転手さん、間に合うかしら」と急ぐ女性。
駅で走り去る列車と女性、ここで歌が流れる。まさに『愛染かつら』じゃないか!笑 さすが松竹。

見るべきは令嬢役の月丘夢路。彼女の表情も科白も可愛らしかった。
「あなた、あんな所(お茶屋)にいらっしゃるの?こらッ、怪しいゾ」
アップが多く、瞳が輝いていた。
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