マツモトタクシー

肉弾のマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

肉弾(1968年製作の映画)
4.8
岡本喜八監督 モノクロ作品
「日本のいちばん長い日」の後に撮影
ナレーションは仲代達矢

あいつ(寺田農)は士官学校の訓練生
腹が減って食べ物を盗み懲罰を受ける
戦局がいよいよ悪化し本土決戦も辞さない様相

急遽特効隊員として出撃する事に
一晩は自由の身になり童貞のあいつは女郎街へ
そこで観音様の様な少女(大谷直子)を見付けるが。。

監督自身の体験も含めた痛烈なる反戦映画
自分を投影している為主人公も名前がなく「あいつ」とだけになっている

ただ岡本監督らしく悲惨な状況でも飄々と軽やかにユーモラスに表現
悲しい場面で軽やかになる為より一層悲惨さが伝わり哀しみが増します

人から牛になり豚を経て人間通り越して神になる!
裸で訓練って。。😭笑

雨降る中、女郎屋で男にしてもらうが建物の中も雨漏りで。。それでも人間明日にはもうこの世にいないかもしれないから行為は行う。。バケモノでも😭
前掛けおばさん(春川ますみ)
こういうダーティな役「仁義なき」の姉さんとかはまり役だなぁ

古本屋のおやじさん(笠智衆)は両手が無いけど何処か飄々としていてここでのエピソードも凄い哀しいがユーモラス

大谷直子さんの美しくて清楚な感じがよく出ていて土屋太鳳ちゃんに似てるなと思いました☺️

ラストも衝撃的!