処刑の丘の貴婦人修行のレビュー・感想・評価

再見。構図になど構ってられるかと言わんばかりの顔アップ多用が切迫感を煽る煽る（予審判事の顔はホラー映画に欲しい）。遂に見つかってしまう民家の場面、遠方の敵兵と共に子供が作った雪だるまが置いてある悪戯心に痺れる。屋根裏部屋のあの隙間の大きさとは別の理由で見つかってしまうのも意地悪。
卑しくも助かるリューバクは誰とも視線が合わず（暗闇との切り返し）、身を挺す姿を見せたソトニコフの鋭い視線は子供へと受け継がれる、ここもまた顔のアップを経由させて決めている。