パン

復活の日のパンのレビュー・感想・評価

復活の日(1980年製作の映画)
4.3
最初の25分は英語だらけでほぼ洋画!
しかも全世界が舞台。
なんというハリウッド感。
いきなり007みたいな始まり方をする笑 

この映画の世界では流行のウイルスのせいで人類の大半が死滅している。
偶然南極にいて低温のおかげでウイルスに感染することなく奇跡的に助かった863人の人間だけを残して… 
原作は小松左京。

このウイルスというテーマは現代のコロナウイルスと通じるものがあるな。
それこそ初期のコロナ拡大の様子は「まるで映画の復活の日みたいだ」と散々言われたし。
ただ本作はマスクしてない人がちょっと多すぎるような気もする。

この映画も他の角川映画同様に大金がかかってて、当時の邦画に勢いを感じることが出来る。
だが少々勿体ない感じはするな。
せっかく用意した素材を活かし切れてないような感じ… 
生まれてくるのが早すぎる、時代を先取りしすぎてる映画だったかもな。  

男855人と女8人が生き残っての共同生活とか女たちからしたら恐怖でしかないよな…
南極で仕事してるだけあってインテリ層が多いのが救いだが。

終盤の展開は実に映画的で良かった。
ウイルスだけじゃなくて核兵器まで。
この映画の人類はどこまで愚かなのだろう。
現実の人類たちはもう少し利口であることを願っている。
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