“チェコ・ストップモーションアニメ最後の巨匠”と呼ばれるイジー・バルタ監督の初期作。実写+ストップモーションアニメ作品。
ある工事現場でゴミとなった大量の手袋とフィルム缶が出土した。フィルムを再生してみると、そこには”手袋”たちの生きた歴史が記録されていた。。。
退廃的なムードがあり好みだった。”手袋”たちの歴史映像は、チャップリン、キートン、ドイツ表現主義、「アンダルシアの犬」、フェリーニ、「未知との遭遇」と映画史のオマージュとなっている。
しかし最大のオマージュが捧げられているのは、同郷チェコのストップモーションアニメの始祖イジー・トルンカ監督の遺作「手」(1965)だと思われる。いわば、チェコ映画を背負っていくというイジー・バルタ監督の決意表明と受け取った。