1992年公開。不満は沢山ある。ただそれを上回るエモーショナルな描写が多くて、何度かウルウルしてしまい、遂にラストで落涙してしまった。歳のせいです。もともとチームスポーツの成長物語に弱いうえに、野球好きなので余計にグッと来る。
顔面に確たる意志の強さが宿るジーナ・デイヴィスはハマり役。彼女も声がイイですね。好きだ。マドンナも素晴らしい。彼女は俳優としてのキャリアを重ねていても大成功を収めたに違いない。ただし本作の主題歌は凡庸で今ひとつ。序盤だけしか姿を見せないスカウト役のジョン・ロヴィッツも流石の存在感。一見すると差別的なんだけど実は誰にでも平等に失礼なヤツというナイスなキャラクター。主要人物の老後を演じた高齢の役者が全く違和感が無くて感心しました。キャスティング担当者の見事なファインプレー。
なお本作の原題は『A League Of Their Own』。確かにこのニュアンスをそのままタイトルに訳すのは難しいと思うけど、邦題はちょっと酷過ぎるのでは?女子野球だからプリティってのは作品に込められたスピリットとは全く相反するセンスのように思う。