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ケイト・レディが完璧な理由のmakokoのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

予想していたよりも、すごく良かった!
「サラジェシカがあの手この手でパーフェクトママとして頑張るドタバタコメディ」くらいの予想をしていたけど、愛に溢れたママだけど仕事も才能があって、たまに罪悪感や"7人の敵"に泣きながらも、全然完璧になんかいかないけど、でも素直にしっかり家庭も仕事も頑張りたいと思っているサラジェシカ。。同じワーキングマザーとしてはまさに切実に共感いっぱい。
この爽やかな読後感…全体的に、マイ・インターンをもう少し一般的に現実的にした感じ。
夫婦がちゃんと愛し合って仕事面も尊敬しあってるのがいい。マイインターンよりも平等感。
金融業界ならではのシビアな感じもまたリアルっぽく、アシスタント女性がバリキャリで全てを完璧にするために子供なんていらないと言い切るが最終的には…こんなに子供が最高だなんてなんでもっと早く教えてくれないのよ、と真顔で半ギレ(笑)
専業主婦の描き方がちょっと意地悪だけども、でも実際専業かワーキングかに関わらず、ワーキングマザーに批判的だったり価値観を押し付けたりする人は実在するわけで…そんな存在として描かれたわけで。
ピアース・ブロスナンはハマリ役!やっぱりこの人には海辺で歌っちゃうとかでなくバリッとスーツ着ててほしい。(笑)

仕事は性別関係なく内容で評価される公正さが好き、と言っているが本当にそうだと思う。

「ジャグリングはつかまず投げ続けること、とにかく色んなことをたくさん投げる。」
これは忙しい人には必要なスキルじゃないかな。特に子供がいると激多忙だから。。

迫り来るエリート紳士へ「恋する気持ちはずっと持ち続けてください、私の夫のような素晴らしい人が見つかるはず」と言うのはまさにうますぎる断り文句!

素直で愛があって、でも頑張ってて。
「ケイトレディが完璧な理由」なんて邦題だけど、核心は「完璧」でいるために頑張ってることじゃない。
完璧には出来ないんだけど、家族への愛と仕事への情熱をどちらも大切にしながら頑張ることの、大変さとそれを上回る素晴らしさ。
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