土偶

デンデラの土偶のレビュー・感想・評価

デンデラ(2011年製作の映画)
2.9
Plan75を観た後に同じテーマの作品を観ようということで観てみた。
柳田國男の遠野物語を思わせるタイトル、設定、プロット、テーマ、配役などすべてが素晴らしいけど、実際見始めると直ぐにチープで学芸外的な印象を受ける。
冒頭の老婆を背負うシーンから雪の中に置き去りにしてカラスが舞い降りるシーンの段階でうーん。という感じ。下敷きになっている今村昌平の楢山節考とは全然違う。
…だったはずだが、裏返ってこれはこれでありだと思うようになった。
スターシップトゥルーパーズをスターウォーズと同じ土俵では語ってはいけないように、この映画は楢山節考と同じ種類の映画として同列に語ってはいけないのだ。
B級映画として観れば佳作に思えてくる。
後期高齢者が何かと戦う映画としては初の「歩行器+車いす」といった新たなアクションを生み出した「プレスリーVSミイラ男」に勝るとも劣らない作品である。
途中からの壮大な「みんないったい なにと戦っているんだ…!?」感を嚙み締めよう。
でもまぁ、別に観なくてもいいかな。。。
土偶

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