浜一

東京物語の浜一のネタバレレビュー・内容・結末

東京物語(1953年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「キネマの神様」の劇中で『おだの「東京の物語」』と言われ、ラストシーンで汽車が走るカットが引用されていたのが、この作品。評判が良い北川景子の役のモデルは原節子。女優引退後は亡くなるまで公の場に姿を現さなかった人なので、「キネマの神様」でも北川景子の役だけ現代の役が付いてなかった訳。
以前にビデオで見ていたものの、しっかり観るのは初めて。改めて観てみると山田洋次の「東京家族」にそっくり。調べたら今作をモチーフに「東京家族」を作ったとか。
他作品についてばかり書いているので、ここから「東京物語」についての感想。
田舎から出てきた両親の相手をしようとする子供たち。しかし、それぞれの仕事など事情があって邪険にする訳じゃないけど・・・ちょっと早く帰ってくんないかな?と、登場人物と同じように身につまされる思い(苦笑)
物語として普遍性があるので、それが時代や場所が違っても評価される理由?いや、それだけで世界の様々な映画監督からリスペクトされる理由にはならないか。あの独特のカメラに向かって台詞を喋り、同じような画角のショットを交互に切り替える演出?
小津安二郎監督作品はほとんど観てきてない(前述の通り、「東京物語」を流し見程度と「晩春」。こちらはしっかり。)ので他にも観てみたい。
浜一

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