パットン

東京物語のパットンのネタバレレビュー・内容・結末

東京物語(1953年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2021/9/13
淡々と話は進むが、途中から目が離せなくなる。
尾道から久々に東京に前途洋々と向かう老夫婦。
長女、長男、次男の未亡人、それぞれに生活があり、全面的なwelcomeではない空気が徐々にわかる。
老夫婦もそれには気づくがそれぞれの事情も分かるところもある事、また親と言うものは子供に文句はいわないというところから受け入れながらも、旧友とはめをはずしたりして迷惑をかけてしまう悪循環。
予定を繰り上げて故郷に戻るが、とたん奥さんが危篤となり、子供たちが駆けつけるが無くなってしまう。
淡々としている実の子供たち。葬儀のあともしばらく残る戦死した次男のの嫁。お父さんが初めて次男の嫁である原節子に礼を言うシーンはぐっとくる。
ただ、実の子供たちの日々の生活に追われている立場もわかるところがなんとも言えない複雑な心境に響く、
三男が葬儀と職場で2回言うセリフ、
「孝行したい時分に親はなし、さればとて墓に布団は着せられず」