とむ

東京物語のとむのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.5
「麦秋」の後に観ると、あの家族が各地に散り散りになって、家族の形を変えた後の話として見えてくる。

家族の1人が亡くなった後の周りの反応がなんともリアル。
家族が亡くなった直後でも日常的な会話はするし、直後に悲しみが襲ってきたりはしない。
頭では理解しているが心は追いついておらず、あるタイミングで不意に悲しみが襲ってきたりするものである。
その描写が本当に素晴らしい。
とむ

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