kapi

深呼吸の必要のkapiのネタバレレビュー・内容・結末

深呼吸の必要(2004年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良い話だった…
友情、努力、勝利(ジャンプか…?)

誰にも話したくない「なにか」を抱えた若者たちが、田舎のサトウキビ刈りのアルバイトへ一ヶ月間働きに行く話。

大変だろうけど、こんなの一生残る青春だよな…。私もこんな経験してみたい。

序盤、誰かが棘のあることを言った時の空気のピリツキとかがリアルで見ていられなかったけど、そこから少しずつ、みんなが心を開いていくのがとても心地よかった。

一人一人、心の閉ざした部分が全て解明されていくわけじゃないけど、そこはこの映画にとってはどうでも良い。平良家のルールで「話したくないことは、話さなくて良い」んだもんな。

おじい、おばあがとても柔らかくて、どんなこともどっしりと受け入れてくれて。長澤まさみ演じる加奈ちゃんが夜中に水道で頭を洗っているのを拭いてあげるおばあだとか、加奈ちゃんが手持ち無沙汰で居間にふらふら行った時、当然のように座布団を用意して「おいで」と優しく受け入れてくれたおじいおばあ。その空気感になんだか泣けました。

ラスト、「恒例なので、みんなの初日の顔を一枚ずつ撮っていきます」と、次のグループに豊さんが初日の説明をしてるところで、最終日にみんなで撮った集合写真が映るところ、すごくグッと来ました。みんな、とっても良い笑顔で、楽しそうで。初日のときの顔と最終日の顔、驚くほどにみんな違くて。泣けます。

My Little Loverのエンディングも良かった。
kapi

kapi