最初、コミカル要素を引き受けていたマイクの存在に、戦争ものだが気楽に楽しめそうと見始めた。

だがしかしテーマは深く、フレデリックマーチ演じる主人公ジェリーヤングは次々に仲間が犠牲になる一方、自身は賞賛されていき、次第に心のバランスを失い、狂い始める。

気が合わず仲違いする戦友ケイリーグラント演じるヘンリーの存在。途中息を呑む圧倒的美しさで登場のキャロルロンバートの登場とお得感がありつつも、後半はマーチの熱演にねじ伏せられるように惹き込まれた。


1933年。
まだサイレント要素の演出が残り、これが効いている。音楽の使い方もシンプルで、本作には合っていた。


戦争に対する虚無感。
反戦を押し付ける感じもなく、こんな悲劇もあるのだと、痛感させられた。
PTSDに通づるか。

とっても印象深い作品でした。

『暁の偵察』をミニマムにした感じ。
クライマックスの無音の出撃は良い空気を作れている。
キスシーンの切り上げが早すぎてワロタ。

ちょっと変わった西部劇です。
舞台が川を挟んだ両岸という、ちょっと他では見ないタイプです。
舞台がちょっと変わっていても、やることは普通の西部劇です。
狭い範囲での小規模な戦闘で、ちょっと迫力・アクションが不足気味だが、たまにはこんなのもいいかも。
馬での移動シーンが、ほとんど出てこない西部劇ってのも珍しい。
しかし、ヒロインはもうちょっと見栄えのする女優にできなかったのかというのが不満かな。