な

オクラホマ!のなのネタバレレビュー・内容・結末

オクラホマ!(1955年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカのミュージカル史の中で名前は何度か聞いたことはあるけれども、見たことはなかった作品。
かなり古い作品ということで、現代との価値観の相違があり、場合によってはきついシーンもあるだろうという予想は的中していて、なんとも後味の悪い終わり方。どうしてもこの終わり方にしたかったとしても、なぜ批判意識が全く見えないご都合主義ハッピーエンド的な描き方にしたんだ??と脚本家に尋ねたい。暴走する共同体意識が怖かった。
「ちょっとねじ曲げるだけさ」と言って決まりを無視して、多数決で押し切る姿は”悪い”政治の例として、(嫌なことだけど)ある種身近な光景でもあった。
そのまま飲み込むには難しい点がいくつもある作品ではあるけれども、美しいダンスシーンなど実際に舞台で見たら楽しいだろう場面も多々あった。加えて夢に入り込むシーンの、現実と幻覚の境目がわからなくなるような瞬間は好きだった。
な