あめみや

河のあめみやのレビュー・感想・評価

(1997年製作の映画)
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軽く頭痛のする深夜に観始めてしまったためかシャオカンの首の痛みとも共鳴し、どんよりとした気持ちが残る。今日雨が降っていなくてよかった。

病院で坊主頭になった息子に気づかず通り過ぎる両親とか、AVの喘ぎ声が響き渡る部屋で愛人にそっぽ向かれる母とか、ハッテン場でのやり取りとか、雨漏りの直らない寝室、あれもこれもほんと滑稽なんだけど同時にたまらないほどの物寂しさに襲われる。

また親父がいい顔してんだよな。
一人無言で飯食ってるシーンとかですら味ありすぎる。敵わん。
突然奇病にかかる息子を献身的に支える姿見せられてのハッテン場からの背中合わせの涙にはやられる。マックで若い男見てる目つきがちょっといやらしすぎて気持ち悪いとか思っちゃってごめん。

さて、初期三部作を観終わってすっかりツァイ・ミンリャンのファンになってしまった。
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