2017年にシネマヴェーラ渋谷で観ながら何か違うなと感じて調べてみたら、同じフランク・シナトラでも『影なき狙撃者』と間違えていたのです。今回は、本作をちゃんと観ようとVOD鑑賞。
目の表情が尋常でないフランク・シナトラが大統領暗殺に邁進する。自称戦争で撃ち殺した数27人で勲章を授与される。とはいえそれが事実かどうかは仲間の他のふたりも知らない。というようその戦果も妄想のような意味深な描き方。
邦題は『三人の狙撃者』となっているけれど、狂気のシナトラ以外のふたりはあまりその役割には興味がなさそうだ。何しろ原題はSuddenly。開拓時代に突然事件が起こることからその名のついた町が主人公なのです。今回の突然は、大統領の来訪。三人の狙撃者なんて関係なし。
そんな話をどこで仕入れたのか暗殺者がやって来るわシークレット・サービスがやって来るわで大騒動。そんな最中、旧友の戦争未亡人に求婚する地元警察官スターリング・ヘイドンが絡み巻き込まれます。
何を描きたかったのかがよく分らない1955年製作のアメリカ映画。男気を出してしまった電気屋の青年が憐れです。脚本リチャード・セイル 。監督ルイス・アレン 。