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西部戦線異状なしのucandoitのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
5.0
1930年 All quiet on the western front ルイス・マイルストーン監督

歴史を学ぶシリーズ30

悲惨な戦争が日常だという意味でしょうか。意味深です。


第一次世界大戦フランス前線、イギリスのドキュメンタリー映画「They shall never grow old彼らは生きていた」(是非観るべき映画だと思います)を鉄条網のドイツ側から見た風景(全編英語ですが)。
戦争の悲惨さを敵国の立場から描いたアメリカ映画。原作はドイツのベストセラー小説。
世論やメディアの扇動で若者達が噴き上がって志願して行くのが何ともやりきれない。大量殺戮兵器と新聞と言う画期的新技術が戦争の概念を変え大きな悲劇が続きました。
間違いなく名作だと思います。



ネタバレ
扇動する老教授、教科書を捨て軍に志願するドイツの若者たち
郵便屋のヒンメルストースが上官で戸惑う、知識も将来も無い兵隊という人生、段々兵隊らしく、
前線に行く前に酔っ払ったヒンメルストースに仕返し、
フランス軍と対峙する西部戦線に、空爆の洗礼、死傷者にショックを受ける、
古参兵カット、ブタをくすねてくる、なんで学校辞めて志願したんだ、物々交換で分けてもらう、
鉄条網張り、砲撃で塹壕に逃げ込むが目をやられるベームが最初の犠牲者に、友人でなくタダの死体、
移動、長い雨、夜、砲撃の中カードを続ける、耐えられなくなり塹壕から出ようとする新兵を殴って落ち着かせる古参兵、塹壕を飛び出したフランツは負傷し後方に運ばれる、砲撃続き食料は届かず精神状態がおかしくなる新兵達、どこからか食料を調達する古参兵、ネズミ退治、
砲撃の中突撃する敵を迎え撃つ、手榴弾、機関銃、塹壕に襲いかかる敵兵達、退却、
食糧が届く、味方が半分死んだので倍食べられると喜ぶ、明日前線に戻ると聞き食欲無くなる、
イギリス人とは戦場でしか会ってないのでお互い憎しみはないはず、誰かが利益を得ている、カイザーは全て持ってるのに何で戦争する?名を残したい?実業家は儲ける、戦争は疫病の様なもの、誰も望まないのに起きる、次の戦争はお偉いさん達が裸で殴り合いすれば良い、フランツの見舞い、切断された足が痛い、林業やりたかった、ブーツを欲しがる友人、息を引き取る19歳のフランツ、泣きながらブーツを持ち帰るポール、命の素晴らしさ、自分が野原に出かける姿、走り出し今は空腹、ブーツを喜ぶミューラーは嬉々として戦場に、次々と持ち主が変わる、
戦争終わったらどうする
ヒンメルストース、戦闘を知らずに威張りたがる
怖気付くが急に突撃
ポールは隠れた穴に来た敵兵を刺す、瀕死の男を励ますが微笑んで息絶える、怖かったので刺した、許してくれ、もう苦しまなくていい、俺よりマシ、何でこんなことになる、神よ、ジェラール・デュヴァル、妻と幼い娘の写真、泣き崩れる、いつのまにか夜になり戦闘は終わっていた、殺すのが俺たちの仕事だと慰める古参兵、嬉々として射撃する兵達もいる、
時はたち、フランスの街のパブでビールを飲むポール達、ポスターのフランス娘、川で入浴、通りかかるフランスの村娘。夜に川を渡り会いに行く、酔い潰れ置いて行かれた古参兵、
快楽で一時戦争を忘れる
行進、大量の棺の前で軽口を叩く兵達達、突撃の敵襲、腹を負傷するポール、カトリック病院、死んだ兵隊は運び去られ別の負傷兵が運ばれる、脚を切断するアルバート、
退院し帰国するポール、母は病床、息子自慢の父親、戦争の実態を知らない年配者達は机上の作戦ごっこ、黙って立ち去る、老教授は相変わらず学生を焚き付ける、命を犠牲にして祖国の為に戦う必要は無い、学生達は洗脳されていてポールを臆病者とののしる、3年経って敗戦に向かっている事に皆が気付いていると思ったのに、前線に戻る事を悲しむ母、本当は母の胸で泣きたい、
前線には少年兵たち、古参兵カットと再会、少なくともここには嘘が無い、爆撃で脚を負傷したカットを背負う、背中で息絶える
塹壕に聴こえてくるハーモニカ、蝶々に手を伸ばしたポールは狙撃される、
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