Kahoさんのレビューで発見した映画。
観終わって思うのは・・
このタイミングも全て、運命的だったように感じています。
今作は2006年製作。
韓国において金大中元大統領が死刑執行停止を宣言して以降、行われていません。映画の冒頭でも〈現法制度とは異なりますよ〉と注釈が付きます。
製作から16年経って、先週「白い牛のバラッド」というイラン映画を観てから、《死刑》のことが頭を離れないんです。
そんな中観た今作は胸が痛すぎて・・。
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正直、後半グスングスン泣きながら映画観ました。(いいオッサンが‼️w)
もちろんとても奇妙な出会い方をした二人がとても切なくて・・でもね、表層は人気俳優のラブものですが、これはなんか深くないですか!?
以降はネタバレします!
途中の講師してるシーン。
初めてユンス(カン・ドンウォン)の犯した罪をユジョン(イ・ナヨン)がwebで知るシーンにしているんですが、そこでの女学生の訴えに対してのセリフ
「罪を犯したら罰を受けて当然よ」
これ超意味深ですよね?
おかしいもん、普通。
この流れでこんなこと言わない。
だからとても意味のある言葉なんだと思う。
とすると、まず、
この言葉の真逆「罪のない人は罰を受けたらおかしい」→ 冤罪を指しますよね。
次に罪を犯しているのに罰から逃げているやつ。
劇中数人出てきますよね。
真犯人と、あと姪っ子をレイプしたミンソク。
そして微妙な人々が、うっすら知っていながら何もしない、消極的な協力者の兄。
さらには「あんたに隙があるからだ!」と娘を叱る母。→ これは強姦罪の立証の難しさと深く関係。
イ主任のカン・シンイルさんはどこまでも優しい良い人ww
あとね、この映画のキーパーソンはシスターモニカ(ユン・ヨジョン=オスカー俳優‼️)ですよ。
裏テーマは《赦し》。
家政婦の母もそうですけど、シスターモニカは真相をどれだけ知っていたんだろうか??
さて日本の話。
とにかく現在の法制度で冤罪の可能性は消えないので、最高刑は終身刑にして、死刑制度を廃止すべきだと思います。
世界中見ても、現状はとても恥ずかしい国ですよ。
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