ペイン

ラルジャンのペインのレビュー・感想・評価

ラルジャン(1983年製作の映画)
5.0
足すこともなく引くこともない、体脂肪率±0%の究極の「シネマトグラフ」がここに。

名匠ロベール・ブレッソンの遺作にしてまさに集大成的1作。

今まで観てきた『スリ』や『抵抗』より更にストーリーラインがしっかりしておりエンタメ度数も高く、且つそれでいて彼のミニマリズムさ、ソリッドさが究極的に突き詰められた完全映画。

正直、『暗殺の森』同様よくできすぎてて憎たらしいから-0.5しようか思いましたw(笑)

刑務所内の描写や囚人護送車の撮り方、バキバキの画作り等からものすごくS・クレイグ・ザラー味を感じた(※特に『デンジャラス・プリズン』)。ザラーが現代に蘇ったブレッソンと評されるのも合点がいく。改めてこの映画もザラーも半端じゃない。
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