カレン

戦場のメリークリスマスのカレンのレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.8
人間とは色んな背景を背負った生き物。国家観、宗教観、先祖代々からの思想等々。だから国が違えばわかり合えないこともある。
そこが戦場ならばなおさらのこと。

日本が支配している
ジャワの捕虜収容所
敵同士の不幸な出会い

しかし、そんな所でも
生まれるものがある
友情というか
愛というか
尊敬というか
人間だもの

これは戦場という、人を狂気にかりたてる場で起こった出来事である。

人の心の奥底に誰もが持っている愛の物語。

身にまとっている様々なものを脱ぎ捨てたとき、人と人とは真にわかり合えるものだと信じたい。

南国ジャワで迎えた
クリスマス
「ファーザークリスマス!」
威張りくさった粗野な男の口から出た
「メリークリスマス!」
その時、心は通じたのかも知れない。

そしてラスト
あのように
爽やかで悲しい
「メリークリスマス!」が
あるのだろうか

有名な映画なのに初めての鑑賞でした。
戦闘シーンは皆無なのに、しっかりと反戦のメッセージを感じることができました。
人間は悪くない、悪いのは戦争だということも、再度思ったことでした。
カレン

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