スコセッシ組に取り囲まれるスタローン……
どのキャラも話に入り込みすぎず、その場な感じがリアルっちゃリアルだし地味っちゃ地味。彼らは“ドラマ”ではなく“生活”を演じる装置なんでしょうね……
朴訥で無口なデクの坊、というキャラは失礼ながらこのスタローンにはピッタリ。そんな男でも最後はやっぱ暴力しかない、というわけで任侠の基本をしっかり抑えているエンタメ最低保証付き。
最初の橋の上の事件のくだりとか、ハンドルロックは、銃だ!ってちゃんと観客にも信じさせるし、飛び降りた!ってのも、見てなかったけど、そうか飛び降りたのか……と思わせるし、観客騙すのが上手い。