あびちゃん

ぜんぶ、フィデルのせいのあびちゃんのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、フィデルのせい(2006年製作の映画)
4.1
勝手な大人たちに巻き込まれて、アンナはいっつも膨れっ面。分からないことは知りたいし、言いたいことは言いたいし、本当に自我が強い子だな〜と思って見ていた。「キョーサン(共産)主義」「ダンケツ(団結)」「チューゼツ(中絶)」etc...
でも、まだまだ9才だから、子どもらしくって可愛い。時々ニコッて笑った顔なんて超キュート♡あ、弟の素な感じもすごーく良かった。
ラストカットも凄く印象的。俯瞰からのショット。子どもが入ってくるタイミングといい、動きと配置のバランスといい、ベリーベリーグッド!!
きっとこの映画で描かれていることは、カストロ政権に賛同する市民の苦しい現状なんだと思うけど、主人公が子どもだったから全体がオブラートに包まれていて、現状が重く感じられない。「ぜんぶ、フィデルのせい」て題名も、子ども目線からの言い訳っぽくて可愛らしい。
まさか、フィデルがカストロだなんて、DVD借りた時は分からなかった。
だが、何はともわれいい映画やった!