今まで未見だった作品です。
この度『ディア・ハンター 4K』の上映があったので観に行ってまいりました。
事前知識を持たず、ロバート・デニーロとメリル・ストリープ共演のアカデミー賞作品賞受賞作くらいしか知らずに見に行きました。
恐らく戦争映画なのかなとは思ってましたけど。
ベトナム戦争映画は沢山ありますが、どれも哀しい映画ばかり、本作も例に漏れず哀しい映画になってます。
ただ本作はベトナムの戦火の中はそんなに描かれないですね。
冒頭、仲間の結婚式が描かれます。
これから戦争へ向かう若者を敢えて結婚式という幸福な状況で描いてより戦争の悲哀を表現してます。
ただ少し長くないですか?
ダンスシーンの長さには飽きてしまいました。
その後の鹿狩り(ディアハント)は丁度良い尺でしたね。
その後、急なベトナム戦争!
映画の前半のテンポは正直、苦手だったかな。
マイク(デニーロ)ニック(クリストファー・ウォーケン)リンダ(メリル・ストリープ)の関係を描いてるんだろうけど、もう少し簡潔にまとめて欲しかったです。
逆にベトナムにマイク達が出兵してからは端折り過ぎなぐらいでした。
でもこの辺りから映画は面白くなってきます。
一歩間違うとランボーになっちゃいそうな場面もありますが、そこは正統派な作品です。間違った道には進みませんね。
本作は戦争のシーンは迫力ある戦火を描くのではなくて、捕虜に対する仕打ちや帰還兵のPTSDを描いてる作品でした。
今現在ではよくある題材だけど、当時は斬新だったんだろうと想像します。
戦争を美化せず反戦映画として僕は捉えたし、そうあって欲しいです。