スワヒリ亭こゆう

夕陽のガンマンのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)
4.2
マカロニウェスタンの傑作『ドル箱三部作』のひとつ。どれもセルジオ・レオーネ監督、主演クリント・イーストウッドによって撮られた作品です。

本作はマカロニ・ウェスタンの代表作と言われており、クリント・イーストウッドも『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』に出演してスターになりました。
監督のセルジオ・レオーネはイタリア人でハリウッド映画ではないんです。
低予算で作られた作品はジョン・フォード監督などのハリウッド西部劇に影響を受けつつ、黒澤明監督の描く主人公を元にアウトローな主人公像を作り上げていったんですね。

勧善懲悪ではないアンチヒーロー、アウトローといった表現の主人公が本作にもあって、いわゆる賞金稼ぎという殺しが稼ぎの主人公は日本の映画や漫画にも影響を与えたと言われています。

勧善懲悪のストーリーよりも本作の様なアウトローに僕は惹かれるし、クリント・イーストウッドのカッコ良さが存分に味わえるのは観ていて楽しいです。
エンニオ・モリコーネの映画音楽がカッコよくて、ストーリーに大きな影響を及ぼしているのも素晴らしいです。口笛が流れる乾いた演出がカッコいいですね。

今観てもカッコいい映画です!