ミサホ

ノッティングヒルの恋人のミサホのレビュー・感想・評価

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)
3.7
グロくてエグい『ホステル』をPart Ⅲ まで、一気に観たので、気分を変えたいなと本作を久しぶりに観ることに。

ジュリアは先日、『プリティ・ウーマン』で、ヒューは『ウェールズの山』で最近、お目にかかったとこです。

ハリウッド女優と、ロンドンに住むいたってフツーの書店主の恋物語。日本の書店も好きだけど、ロンドンの書店はやっぱり洒落ている。そこはもう、建築の文化的な違いがあるからね。ないものねだりよ。

ウィリアムは、ノッティングヒルにある旅行書専門の本屋さんの店主。ノッティングヒルといえば、若い頃、ロンドン留学中、ポートベロー・マーケットに行ったなぁ。恐る恐るだったから、あんまり覚えてないけど、今行けばもっと楽しめるはず!

ウィリアム(ヒュー)が営む小さな本屋さんにアナ(ジュリア)が訪れたことから、ウィリアムの人生は一変する。

アナとウィリアムのキスまでの時間が短くて、びっくりした。アナは肉食女子だね。アグレッシブだね。一目惚れに近いのかな。

何気ない日常を過ごしていたウィリアムの生活に突如として現れた程遠い世界の住人。戸惑いと不安…やっぱりあるよね。

友人たちとアナを交えたウィリアムの妹の誕生日パーティで、ひとりずつ“みじめ自慢”するとこ好き。笑えないのに笑える。煌びやかな世界に身を置くアナも自身の苦悩を吐露する。

有名人ってしんどいだろうなぁ。
それも“超”がつくほどになると。

ラストの記者会見のシーンはもちろん良かった。それよりも、ウィリアムがアナを一回振るところ。アナのひとりの女性としての感情の発露にグッと来たな。

夢物語ではあるけれど、主人公の恋の行方を見守るワクワク感を堪能出来た。映画らしい映画。楽しい。

ウィリアムが歩くノッティングヒルの季節が移ろいでいくシーン…切なさもあったけど、きれいで素敵だった。
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