はなたまご

ノッティングヒルの恋人のはなたまごのレビュー・感想・評価

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)
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バツイチで冴えない本屋の店主が偶然アメリカの人気女優と出会い恋に落ちるラブコメディ。
出会い、恋の進展、衝突、愛への帰着、というラブコメ定番の起承転結をしっかりと押さえた脚本が心地よい。観客への見せ方にも細やかな工夫がある。印象に残ったのは、家にマスコミが押し寄せるシーン。邪念渦巻く記者達のざわめきと家の中の静寂がドア一枚で隔てられ、二人の住む世界が全く異なることを鮮烈に描き出している。皆何かしら生きづらさを抱えているが、愛と思いやりさえあれば良い。そんなシンプルなメッセージをコミカルに、でもまっすぐに伝えてくれる映画だと思った。

ヒュー・グラントが言うと、”Oopsie Daisy”も格調高く聞こえる不思議。