月うさぎ

魔女の宅急便の月うさぎのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
5.0
角野栄子さんの児童小説のアニメ化作品
何度観ても楽しくてかわいらしくて気持ちの良い映画です。
物語も少女の成長、社会と個人のつながりや幼い恋など、誰にとっても身近なテーマと古典的な魔法の世界をミックスさせた夢あり感動ありの名作だと思います。
小さな子供から楽しめ、おばあちゃんの立場になってもきっと、温かい気持ちで鑑賞できることでしょう。

ストーリーはもちろん、人物の表情、猫のジジのかわいさ、魔法のホウキの魅力などみどころは尽きませんが、
この映画が画期的だったのは空から俯瞰したヨーロッパ風の景色の美しさの表現でしょう。
空の青、海の青、オレンジ色の屋根、石造りの町と石畳の路地。
誰もがこの町の住人になりたいと憧れたことでしょう。

さて「コリコ」の町のモデルはどこでしょう?

「魔女の宅急便」の舞台は”二度の大戦を経験しなかったヨーロッパ”をイメージして、各地の特色を混ぜ合わせたというのが真相だそうです。
しかし、"大いに参考にした場所"というのがジブリのWebサイトにアップされています。
正解はスウェーデンでした。
  
「魔女の宅急便」
スウェーデンの首都ストックホルムの旧市街、バルト海に浮かぶゴトランド島ヴィスビーの町"
ストックホルム大聖堂の時計塔と入り組んだ石畳の道。

城壁に囲まれたヴィスビー(Visby)の町は、城壁が半円形にくりぬかれた通り道がいくつもあり、オレンジ色の屋根に白い建物が立ち並び、バルト海の青い色が映えます。
町並みはユネスコの世界遺産に登録されています。うわ~。行ってみたいです~。
キキがここに住みたいと思ったのわかります♪

ドゥブロヴニク(クロアチア)という説が有力だったりしますが(私もドゥブロヴニクの写真を初めて見た時に「魔女の宅急便」を思い出しました!)
クロアチアはアドリア海に面した町で、むしろ「紅の豚」の舞台に近いです。
興味のある方は2作併せてお楽しみ下さい。

【おまけ】
今更ですが意外に知られていないようなので
キキ  …… 高山みなみ
ウルスラ…… 高山みなみ

一人二役~!当時は駆け出しだったそうです。コナン君も彼女ですね。
月うさぎ

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