KenzOasis

魔女の宅急便のKenzOasisのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
4.5
「才能を活かした仕事だろ、ステキだよ」

言わずもがな、名作。久しぶりに観ると、たくさんのところに目がいきまして、この作品の良さがまた改めて感じられました。
宮崎駿さんは、やっぱりそのカメラワークの力とか画力とかももちろん最高に素晴らしいんですが、何と言っても脚本力ですよね。
これ以上ないセリフたちを、これ以上ないほど適切な人に言わせる。その上でわざと裏切ってみせたりも。

ジジだけでなくウルスラこそもう一人のキキ(正確には少し未来のキキ)なんじゃないかと個人的には感じていて
だからこそ同じ声優を充ててるのでは、なんて野暮なことを思います。
「空を飛ぶことと絵を描くことは同じだね」というセリフがその象徴ですよね。

トンボの友達や、街ゆく女の子を見て隣の芝生の青さを羨んでしまったときに魔力が弱くなって、自分にしかできない!と自信と使命を感じたときにもう一度飛べるようになる。文字通り血で飛ぶ瞬間ですね。
いやあシンプルに良い話。笑

原作も読んでみよー!
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