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あの頃ペニー・レインとのtrswのネタバレレビュー・内容・結末

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

ごめんなさい、全然面白いと思えませんでした

黄金期のロック・ミュージカルみたいにしたかったんだろうけど、曲の使い方がだらしなさすぎる ツェッペリンだのビーチボーイズだの、ヒット曲使えばいいってもんじゃないと思う 「Tommy」とか「Misty Mountain Top」はよかったけどだんだん耳障りになってきて、これ見よがしに意味わからんタイミングで「Highway Star」とか流してきた時は腹立つくらいだった みんな大好きなバンドの大好きな曲なのに...

音楽の良さが伝わるシーンが最初の「Tommy」のレコードをかけるときくらいしかない バンドの演奏は悪くないけど感動するほどのものでもないし(そこは二流のハードロックバンドらしいなと思った)、じゃあ音楽に救われた!みたいなストーリー的論立てがあるわけでもない 本当に音楽が大好き!っていう人が全然いないじゃん

じゃあセックス・ドラッグ・アルコールの退廃的などんちゃん騒ぎの映画なのかと言われるとそっちもあんま魅力的に映ってないし、知らんサークルの飲み会見せられるみたいな感じ
例えば「トレインスポッティング」とかすごい美味しそうにドラッグキメるし、「ラスベガスをやっつけろ」のトリップ描写はすごいじゃないですか そういうのもなし、肉感的なセックスシーンがあるわけでもない

脚本がテクニカルなわけでもないし、それにしてはショットが凡庸すぎる はっとさせられるシーンがないです 本当にこれアカデミー脚本賞ですか??
確かにペニー・レイン演じるケイト・ハドソンは魅力的だけど、、、、

70年代から「断末魔」を出しているに過ぎなかったロック音楽とその文化ってこんな弛緩しててだらしなくてつまらないものだったねって言いたいなら分かるけど、これ全部がそういうわけでも無さそうじゃない? こんな音楽ならストイックで知的なパンクにぶっ殺されて当然でしょ その割にはぬるい終わり方するし

「フィジカル・グラフィティ」を頭から最後まで聴いているほうが何百倍も楽しくて、考えさせられて、有意義な時間です
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