あの頃ペニー・レインとの椋太のネタバレレビュー・内容・結末

三流バンドのいい年をした男たちの夢の旅。それに同行する若干15歳の大手音楽雑誌記者となった少年。
彼らは少年をエネミーだと言いながら、彼を受け入れ、ツアーに同行させる。少年は自らがプロのジャーナリストだということと、ツアーで強くなる彼らとの友情に揺らぐ。しかし、相談したジャーナリストの先輩から、真の友達であるならば正直に書かなくてはいけない、と背中を押され、結果として彼らの暴露記事を大手の音楽雑誌に投稿した。
バンド内でも仲間意識と自分のアピールポイントを得たい気持ち、音楽的、社会的地位の成長が絡み合って何度も喧嘩が起きる。それでもツアーは続く。
こんな旅がしたいと思った。同じ夢、目的を持った仲間たちと楽しい部分だけでなく、情けない部分、悔しさも共有した旅がしたいと思った。華やかな旅だが、それぞれに苦悩が垣間見える。