少し前にレビューした『アギーレ/神の怒り』を撮ったヴェルナー・ヘルツォーク監督とクラウス・キンスキーの最狂コンビはその後5作品を撮る事になります。
この2人の凄まじいエネルギーを感じとれるドキュメンタリーです。
ジャケがすでに危ない!
キンスキーがヘルツォーク監督の首を絞めている😅
10代の頃、同じ下宿で暮らしたヘルツォークとキンスキー。
当時からキンスキーはヤバい奴。
下宿の風呂場とトイレに2日間籠城の上、トイレを粉々に破壊🚽など数々の逸話が…。
初めてのコンビ作である『アギーレ〜』ではキンスキーの演技が本気になりすぎ、エキストラの頭を殴り続けて血だらけに🩸
夜中騒いでいたエキストラにキンスキーは発砲し中指を無くしたエキストラが出た。
船がペルーの山を本当に登る作品💦『フィツカラルド』では、あまりの暴君さにインディオに「あいつ(キンスキー)を殺してやろうか」とヘルツォークに相談をもちかける始末😅
『アギーレ〜』を見た時、映画と現実の境目が無くなったように感じましたが、元々境目がなかった事がこのドキュメンタリーでわかりました。
但し女優には紳士的で優しく評判が良かった様子。
『ヴォイツェック』に出演したエファ・マッテスや『フィツカラルド』に出演したクラウディア・カルディナーレは、共演がいい思い出のようでウットリと話していたのが印象的でした😊
また、キンスキーはその容貌と武勇伝に似合わず、極度の潔癖症と動物嫌いで一匹の蚊が出ただけで大騒ぎ。
よくジャングルで2作も撮ったと感心してしまいます。
これだけの逸話がありながら、語り口は何処か優しい😊
観客としてはもっとつっこんで欲しいところですが、
ヘルツォークのキンスキーへの愛は深いようでした💕
もう2人の狂作が観れないのは本当に寂しい💦