このレビューはネタバレを含みます
ノンフィクションの麻薬を巡る犯罪映画の中でもかなり手口が巧妙でシナリオ構成も点と点が結びつきが綺麗で見応えがあった
誠実さの塊であるフランクとリッチーが性格や信念が似ていようとも全く真逆の立場戦い続けるがその末に 賄賂で私腹を肥やす悪徳警官を捕まえるという共通の敵を見てけて共闘するという展開がかなり熱かった
とくにラッセル・クロウ演じるリッチーのキャラがよかった
悪徳警官に賄賂を受け取ることを勧められたときに言う「ニュージャージーの警官はイカれてるんだ。知ってるか?ここの警官は悪人を捕まえる。」ってセリフが最高にかっこよかった
あとスーツ姿もベスト姿も革ジャン姿も全部似合っていてよかった
麻薬輸送の手口も凝っていて ベトナム戦争下に輸送する遺体であればそこまで検閲も厳しくないため 軍用機に乗せる棺に細工をして麻薬を仕込むという 灯台もと暗しとも言えるような大胆な作戦で終戦ギリギリまでバレずに麻薬を輸送し続けたというのも凄いし それをギリギリで嗅ぎつけ止めたリッチーも凄かった
あと 麻薬捜査が進むにつれて リッチーの知り合いも相棒も皆麻薬に魅了されていき 信用出来る環境が無くなっていったために 親権争いを 子供のために放棄する という決断が悲しかった