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夕陽のガンマンのHiromasaのレビュー・感想・評価

夕陽のガンマン(1965年製作の映画)
3.5
わりとセンチメンタルなオルゴールの音を壮大な合唱付きの音楽がジャンジャンかき消して強引に前進していく感じで好きだった。というか、重要シーンは音楽で盛り上げればいいという割り切った発想が良い。今回は脇役に徹しているイーストウッドだが、ここでも決して嘘をつかないキャラを貫いている。ボスのインディオが「あいつが賞金稼ぎだと最初から気づいていた」と部下に自慢していたが、そもそも本人が最初からそう言ってたのにみんな冗談だと思って信じなかっただけである。最後拾った金は銀行に返すわけだが、なぜか全く正義漢という感じがしない。ラストでは夕陽をバックにしたリー・ヴァン・クリーフと青空をバックにしたイーストウッドを平然とつないで会話させてしまうので驚いた。
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