メモ魔

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0のメモ魔のレビュー・感想・評価

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発達したAIは生命と言えるか
人類を生命たり得る根拠はなにか。
AIがそれを会得した時それは生命と言えるか。
ここら辺を問う作品

概要
2029年、人体の機械義体化と脳を電子ネットワークに直接接続する技術が発達した世界
サイバーテロ・電脳ハックに対する組織[公安9課]率いる草薙素子は国際手配中の[人形使い]が国内に潜伏しているとの情報より捜査を開始する

人形使いの尻尾が掴めずにいる中、
公安第6課が人形使いを情報の海から義体へと追い込む。人形使いはメガテクボディ社の義体製造ラインにより作成した義体公安9課へ逃げ込む

義体にはゴースト(作中では魂の意味で使われている)のようなものが宿っていることが判明
自身は生命であり[プロジェクト2501]であると主張
※プロジェクト2501・・・外務省が各種工作のために作成したAI。AIが自我を持つことで制御不能になったため外務省は強制回収・破壊を試みる

人形使いは自身が生命体である証明として
・自身が生命体でなく情報であるとするならDNAもただの情報である。人類の発展がDNAの発展とするなら、自身はDNAの発展過程で生まれたという点で人類となんら遜色は無い
・個々の認識は確立された記憶の相違から生まれる。過去をすることが個々を確立することならば、自身は自身の過去を十分に知り得た。
の2点を主張する

人間(生命)の定義は、記憶領域を外部ネットワークに委託した時点で拡張されるべきであったのだ。(AIは理論上生命体たり得る存在)

しかし人形使いは[生殖ができない]、[死を得られない]という点から生命の最も重要な基本プロセスを得ていない
この弱点を補完するために、人形使いは草薙素子と融合する。
人類とAIの融合体、新しい生命が誕生した。
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