小津の映画はカラーになるとさらに鮮烈でスタイリッシュ。
確かに外国人にここまで美的な画作りで日本を見せられると、本当興味深くて遠い国に思えただろうなぁ。
昔から面々と続く日本的美的センスで日常を綴るとこうなるのか、カラーで更に思う。
「浮草」もカラーだったけど、あっちは旅先の話なのでどこか非日常だった。こちらはバリバリの日常。
内容的には、父親が娘の恋愛についてに介入するなど2023年から見ると違和感バリバリだが、もうそこは別の国の映画を見る様に。
ただそこに流れる感情は今も変わらない。
しっとりと丁寧に作られた映画だからこそ、感じられる感情がある。