みちたろ

秋刀魚の味のみちたろのレビュー・感想・評価

秋刀魚の味(1962年製作の映画)
4.2
昭和の質感と話し方がなんとも心地よい。昔の価値観と、現代的な価値観が混ざっていて、60年代の日本をそのまま見ているような感覚になった。

『彼岸花』から続く赤色のモチーフや、親子間のドラマが美しい。人生の孤独と哀愁が詰まっていて、面白おかしい場面でも、同時に切なさを感じられる。

小津安二郎の映画の衣装や画作りは、自分の琴線に触れる部分も多く、観ていてとても楽しい。
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