カタパルトスープレックス

アジョシのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

アジョシ(2010年製作の映画)
4.1
ウォンビン主演のアクション映画です。おじさんが少女を守るレオン系の鉄板パターンであり『THE KILLER 暗殺者』(2023年)の源流。

とにかくウォンビンがカッコいい。髪を長くしても、短くしても様になる。そして、アクションもとてもよい。『THE KILLER 暗殺者』のチャン・ヒョクもスゴイけど、本作のウォンビンはハンディカムの効果もあって、もっとゴツゴツした感じがリアルでよい。どっちが優れているというものではなく、全く別物。

守られる少女ソミを演じるキム・セロンは4年後の『私の少女』(2014年)より当然ながら幼いんだけど、4年であれだけ大きくなるんだなあ。この頃から不幸な少女が板についてる。ウォンビンとかペ・ドゥナとかマ・ドンソクに守ってもらって、すげーな。韓国の「守ってあげたい少女ナンバーワン」なのかもしれない。

テーマは「守るべきもの」なのでしょう。実際には守れなかったものもあるし、守れたものもある。こればっかりは仕方がないのだけれど、それでも人は自分を責めてしまうものなのでしょう。そこはとても共感してしまう部分で、ラストはやっぱりジーンときてしまった。