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十八歳、海へのペインのレビュー・感想・評価

十八歳、海へ(1979年製作の映画)
4.0
『青春の殺人者』の原作者と脚本家のタッグ作で、主人公の男女二人が心中未遂を繰り返すという設定等、やはりアメリカンニューシネマ的な退廃的なムードが作品全体を占めている。

藤田敏八作品としてもこれまでに観てきた『八月の濡れた砂』や『もっとしなやかに もっとしたたかに』、『妹』より洗練されている印象で、海辺のショット等、目を見張るものがあった。

主人公2人(有島圭と桑田敦夫)のメインストーリーだけでなく、有島の姉・悠と森本のサイドストーリーも魅力的だった。

当時、俳優として映画出演2作目であった新人の小林薫の新人とは思えない堂々たる佇まいは圧倒的。それにしても森下愛子は可愛すぎるなぁ。
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