相米慎二も邦画オールタイムベスト10本の1つに挙げていた加藤泰監督による“舐めてた医者が実は殺人マシンでした映画”の傑作。
まず関係ない話からすると“藤岡弘”って“藤岡弘、”に改名したんだなぁ。
実際に愚連隊上がりの元ヤクザであったという主演・安藤昇の顔力とその佇まいに圧倒されるが、その他の伊丹十三、菅原文太、“藤岡弘、”が一つの画面に収まっているのを観れるのは贅沢。
菅原文太は後の深作欣二監督の『人斬り与太』シリーズで見せる超絶クズっぷりも本作ですでに遺憾なく発揮している。
終盤の文字通り、マーケット戦争での振り切った暴力描写や銃撃描写も見事。尺も89分でサクっと終わるのが最高。