もこもも

さよなら、さよならハリウッドのもこもものレビュー・感想・評価

3.8
突然盲目になった映画監督・ヴァルが元妻でプロデューサーのエリーと協力して盲目がバレないよう作品を制作する姿を描いたコメディ作品

ウディ・アレンの作品には何故か
自分が好きな女優さんが結構出演する
ダイアン・キートンやペネロペ・クルス
そして今作のティア・レオーニ
好きな監督の作品に好きな女優さんが
出演するのはとっても幸せなこと
ヴァルの目が復活してからの展開が好き

OPの『Going Hollywood』も
ラストで流れる『Serenade in Blue』も
エンドロールの『Too Close for Comfort』も
どれも格別にお洒落で好き

「カナダに行ったことあるか?
 寒すぎて犯罪も起こらない」

オスカー賞を2度受賞したものの
最近は落ち目の映画監督ヴァルは
元妻のエリーの仕事を受けることに

ヴァルが監督やることに決まって
エリーと飲んでるシーンのビジネスの話と
プライベートの話が入り混じった会話は
情緒不安定すぎて笑ちゃう

心身性の失明っていう謎の病気によって
目が見えないままクランクインしたヴァルは
アルや通訳、エリーのサポートを得て
なんとかクランクアップまでもっていく

「安楽死の準備をしてくれ
 目の見えないやつが撮ったとしか思えない」

目が見えるようになった時の
街並みとエリーの美しさを伝えるシーン好き
ラッシュの映像を見た時の絶望に笑った
目が見えなくなることで見えてくるもの
目が見えるようになることで気付くこと
2人がパリに向かう姿が微笑ましかった

「世の中の夫はしばらく失明すべきだ」
もこもも

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